エンボス加工をした紙を使った手提げ袋の加工例を教えます

エンボス加工をした紙を使った手提げ袋の加工例を教えます

紙の手提げ袋にエンボス加工を施したデザインを描くと、非常に上品で高級感のある手提げ袋に仕上がります。

ここでは、さまざまなエンボス加工のデザインが施された紙袋について解説します。

エンボス加工ってなに?

会社のロゴや会社のマークが立体的に浮き上がっている名刺を見たことがある人は多いでしょう。
その凹凸のある浮き上がったようなデザインの加工法を「エンボス加工」といいます。

エンボス加工は、凹版と凸版の2枚の型にデザインを施し、その間に紙を挟んでプレスする事で、紙に立体的なデザインを浮き上がらせる方法です。
そのため、浮き出し加工とも呼ばれています。

腐食版と彫刻版

腐食版は、デザインを機械に読み取って、読み取ったデザイン通りにレーザー光線で腐食していき均一な深さの凹版・凸版に仕上げるものです。紙の浮き上がりも均一に仕上がります。

一般的に手提げ袋の場合は、腐食版を使いますが、紙を皮や布の繊維のような風合いを出す場合にも、繊維の模様の腐食版のエンボス加工が施されています。

彫刻版は、人や動物の顔のような、頬の浮き上がりの上にさらに鼻があるような、カーブがあって、何段階にも浮き上がる複雑な立体感を表現したいときに使われています。

エンボス加工に合った紙袋の紙質とは?

紙にエンボス加工を施すには、プレスした凹凸を維持することができる紙質でなければなりません。
おすすめは厚くてコシのある紙質がエンボス加工には向いています。
例えば厚めの名刺で採用される紙で手提げ袋を作る方法です。
薄くて柔らかい紙は、エンボス加工の凹凸のプレスを施しても、その凹凸を維持する力が弱く不向きです。

高級感のある蒔絵のような美しい色でエンボス加工するには

金銀の色を施したエンボス加工のデザインを用いた紙袋は、高級感漂うものになります。

エンボス加工の凹版と凸版の間に、手提げ袋の紙と一緒に専用フィルム(箔)を挟み込んで、熱・加圧加工のすることで、紙にできた凹凸のデザインに箔の色を熱転写することができます。

箔を熱加圧して紙等の媒体に熱転写する技法を箔押しといいます。
箔には、以下の4つの種類が一般的です。

・メタリック箔
金銀を代表としたきらびやかな色が多いので、豪華な印象になります。

・顔料箔
まるで蒔絵の色使いのような美しい色が多く、艶消し・半光沢・光沢の色があります。

・ホログラム箔
金銀等のメタリック箔にレーザー光線等を用いて作られた虹の光のようなホログラム模様の特殊加工で、角度を変えて見ると違った模様に見えます。
お札やクレジットカードや商品券等の偽造防止にも使われています。

・クリア箔&パール箔
見る角度によって半透明になって紙の色が透明、あるいは半透明に透けて見える箔で、非常に上品な仕上がりになります。

このような箔押しを応用したエンボス加工は高級感があり、後々長く使われる傾向があります。

エンボス加工はこだわりを持つ方におすすめ

通常の印刷と違い、エンボス加工は凹凸の2枚の型を作る費用に加え、エンボス加工にカラーを施す場合は、使用する面積分の箔の料金が加算されます。そのため通常印刷の紙袋よりも高額になりますが、その分高級感のある仕上がりになります。
しかし、上質な紙袋に入った商品を受け取った方の満足度は高くなりますから、ブランド価値も同時に高く伝えることができるデザインとなります。ぜひ一度エンボス加工の紙袋を作ってみましょう。

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